面接の「緊張」対策完全版。欲しいのは「緊張しない自分」or「内定」?
「面接」という2文字、得もいわれぬ存在感があります。
特に「最終面接」なんかは、これまでの努力が報われるかどうかが全て決まってしまう。全ての成果が一点に集約された時間ですよね。
ちなみに、ぼくの内定先の最終面接は30分で、むちゃくちゃ緊張しました。30分といえば「ちびまる子ちゃん」と一緒ですが、ちびまる子ちゃんで心身ともに疲弊することなんて考えられません。最終面接ってすごくGかかるよね(ちびまる子ちゃんのことは大好きです)
面接の悩みは尽きない…
面接の悩み、ちょっと書き出してみましょうか。
- 初対面の人と会って話すだけで緊張してしまいます
- 「個室で、椅子に座って、対面で」話すなんてできそうもありません。
- なにかの拷問ですか?
という声。
- うまく受け応えできるかどうか考えると、夜も8時間くらいしか眠れません。
- 「就活と人生が決まる」と考えただけで、失禁してしまいます…
- 面接官の心理を深読みしすぎて、疑心暗鬼の毎日です
というお悩みがあります。その調子で安眠してほしいし、失禁はしてほしくないですよね。
はじめにいっておくと、コミュ力が爆発的に高い人なんてごくわずか。緊張するのもあたりまえ。でも、あたりまえって言われても…本当に内定欲しいんです!ベストパフォーマンスだしたいんです!なんて思うことがありますよね。ぼくも思ってました。
「緊張をほぐす」というのは、人類にとって永遠のテーマの1つです。なので、ギリギリ人類のぼくも「面接で緊張をほぐす方法」について調べたことがあります。結果分かったこと。それは、面接をほぐす方法は2パターンあるということです。今日はそれをお伝えします。
緊張をほぐす方法の2パターン
面接で緊張をほぐす方法の2つ、それは
- マインド編
- 実践編
この2つです。
ざっくりしすぎ?いやいや、根本はとてもシンプルですから、これくらいでちょうどいい。さて、マインド編というのは「緊張してもいいんだよ系」で、実践編というのは「具体的にこうしてみたら?系」です。分かりやすく言えばね。
そして、この2つ「マインド」「実践」では、どっちが大事でしょうか?
分かると思うけど、マインド編の方が100倍大事です。
ジャガイモをイメージしたら、緊張やわらぎますか?人の字を飲み込んだら、緊張やわらぎますか?前日に納豆食べたら、緊張やわらぎますか?
バカにしてんのか?
って話ですよ。もちろん暗示は大事です。やらないよりやった方がいいでしょう。でも所詮、「やらないよりは」。そのレベルです。
※可愛い女の子が「人」の字を飲み込んでたら、たしかに可愛い。認めます。
ちょっと、個人的な話をします
人から「誰にでも話しかけられるっていいね。羨ましい」とよくいわれます。
たしかに、ぼくは対人が好きで、すぐ絡みます。知らない場所で道に迷ったり、喫茶店で隣の人がライター探してたりすると、すぐに声をかけてしまうタイプです。おばさんでもおっさんでも、いい人そうなら声をかけます。その行為自体が面白いです。
そこで仲良くなって、新しい情報を教えてもらったり、相手が「今日こんないい人いたんだ!」って家で誰かに話すのを想像して1人ニヤけるタイプです。
末期の変態かもしれません。
人とコミュニケーションをとることに、もう慣れちゃいました。
なので、ですね
ぼくに訊かないでください。面接なんて慣れです。
といいたいところなのですが
最終面接のとき、むちゃくちゃ緊張しました。
が正直なところでございます。口とかぱっさぱさになりました。冷や汗かきまくりました。脇から変な汗出ました。
特に終わってからが深刻でした。「あああああ失敗したあああああ」と想って、当時付き合っていた彼女に電話をしました。 六本木の駅まで電話で相手してもらってたんですが、帰り道の記憶がほぼありません。そのあとお願いして一緒にいてもらいました。懐かしい思い出です。
なので、ぼくは人からコミュ力があるだのなんだの言われますけど、特別「対人最強戦士」ということではないのです。ちょっとだけコミュニケーションのハードルが低いだけです。慣れてるだけです。んで、
しっかり緊張します。
ですから、身もふたもないことを言えば「誰だって緊張しますよ」っていう話です。で、ぼくも子どもの頃は人見知りでした。でも、今は「誰とでも仲良くなれるんだね」といわれます。
結局のところ、緊張するのは生理現象なので仕方ないのですが、どうしても乗り越えなければいけない「勝負の時」 は誰にでもありますよね。
ならば、「勝負の時」今回は面接ですが、これにどう向き合っていくのか。そこで、今回はぼくの緊張を半分以下にするための「考え方」と「テクニック」を無責任に押し付けていこうというわけです。これさえ知れば、あとは慣れですから。
面接でベストパフォーマンスを出すには、マインド(正しい考え方)が絶対不可欠。
先に予言しておきます。
最後まで読んでも、緊張は絶対になくなりません。
その代わり。
「緊張したらどうしよう…」という不安が消えます。
結果として、面接をシンプルに捉えることができ、ベストが尽くせると思います。
面接の緊張をやわらげる方法【マインド編】
「緊張は絶対になくならない」
まず、くどいようですがこれを意識しましょう。
就活生にとって、本当に欲しいもの。
…それは「内定」ですよね?
決して「緊張しない自分」が欲しいワケではない。
例えるなら、プロポーズしようとしていて、本当に欲しいもの。
…それは「承諾」ですよね。
決して「緊張せずにプロポーズできる自分」じゃない。
ここを理解しておいてください。
某医療機器メーカーでの面接の話
面接の採用基準ってなんだと思いますか?学生の予想とはときに異なるのです。これは、とあるOGさんからきいた話です。
その日はね、うちの会社の面接だったの。2次面接だったかな。今でも覚えてるけど、昼の12時半からだった。
30分か40分くらい余裕を持って家を出たんだけどね…ふふ…場所間違えちゃったのね。なんかオフィスが違って。地図も印刷してあったんだけど、全然違うところ来ちゃった。
それに気づいて、いそいで人事に電話して、面接会場に向かった。スマホで検索したら、ギリギリ間に合うか間に合わないか。人生で一番急いだね、あのときは。
で、到着したのは、予定時刻を3分くらい過ぎてからだった。もう面接がはじまってたね、集団だったからさ。
私ずっと走ってたから、もう汗だくで(笑)。志望度高い会社だったし、遅刻に動揺しちゃって、うまく喋れなかった。もう自分でも全然、何言ってるか分からなかったんだ(笑)。
でもね、受かったの!笑っちゃうでしょ。
…内定をもらってから、人事の人に訊いてみた。「何であの面接で通ったんですか?私の言ってること、むちゃくちゃじゃなかったですか?」って。
そしたらね、人事の人も「うん、まったく何言ってるか分からなかった」 って。笑
「分からないのに、なんで通ったんですか?」って訊いたらね、人事の人こういってたよ。
「あの面接は、ただその人の雰囲気や喋り方を見てたんだ」「現場の検査技師や看護師から見て、その人の態度が好意的に受け入れられるのかどうか、ただそれだけが基準だった」って。
なんか、一回もしゃべらない面接官の人がいたんだけど、その人は現役の検査技師の人だったみたい。「この人が営業にきてどう思うか」ってのをただひたすら見てたみたいよ。
だからね。君も「何をしゃべるか」よりも、思った以上に「雰囲気」や「態度」が見られていると思った方がいいかもしれないね。もちろん、これは偏ったケースかもしれないけどさ。
目からうろこでした。
緊張をするのは、学生だけじゃありません。社会人になってからも緊張する場面はたっくさんあります。けど、思った以上に「印象」は大事。緊張した上で、どんな印象を与えるかが評価の基準になる面接もあるんです。(特に対人相手の職種はね)
マインド編まとめ
緊張してたっていいんですよ。
「うまく言う」「うまく説明する」ということは、確かにカッコイイ。でも、慣れてない人なりのやり方ってもんがあります。
面接会場には、緊張するたくさんの「要素」が詰まっています。
- 初対面の相手と話すということ
- 目上の相手と話すということ
- フリートークではないということ
緊張するのは当然です。
でもそれが内定に繋がらないのは、
- 面接官に伝える意識が薄く、内定が欲しいという気持ちが強い
- 流暢に話さないと落ちると思い込んでいる
- 自分をよく見せようとしてしまう
ことが背景にあって
緊張しすぎて縮こまってしまった結果、面接官にこう思わせてしまうわけです:
- 丸暗記の志望動機しかきけず、素の人柄で判断できない
- 緊張してるのは分かるけど、ちゃんと話してよ、伝えてよ
- うーん、ちょっと準備が足りてないのかなぁ?
初対面の相手、一発勝負、背伸び…面接で緊張する原因ははっきりしている。自覚して治せるものなら、治そう。治せないものは、OBOG訪問や面接練習で慣れるしかない。
決定的に「何を言っているか分からない」でも受かるケースがあるんですよ。
では、この考え方を踏まえて、実践編に行きましょうか。
面接の緊張をやわらげる方法【実践編】
ただ紹介するのもつまらないんで、個人的なお勧め度で評価していきます。
【お勧め度:★★★】
「力のポーズ」をとる
エイミー・カディ がTEDで紹介して有名になったものです。「行動やしぐさが自己評価を決める」という画期的なアイディア。トイレで1分ポーズをとるだけ。トイレ行って時間潰せるというメリットもあります。これ、恥ずかしいけどやってみて。思考が変わるよ。実際やってました。
視点をずらす
会話中は相手の眉間か、少し奥の方を見ます。人間目がばっちり合うと、敵対心がでちゃいます。そわそわするよね。眉間や、少し奥の方を見ると「柔らかい印象」になります。さらに、「ここぞ」というときに相手の目を直視するとアクセントついてよく伝わります(当社比)。
眉間のあたりね。デートのときにも使えます。
普段使いの香水の匂いを嗅ぐ
これ、ぼく五感の中でも嗅覚isマイフレンドなんですね。なので、ハンカチや手首にちょっとだけつけて、落ち着かないときはその匂いかいで落ち着いてました。匂いフェチのあなたにはぜひ。
【お勧め度:★★☆】
朝日を浴びておく
一日ハッピーな気分でいられるか、ブルーな気分でいられるか。それは「太陽」が握っています。学術的には「セロトニン」の形成がうんたらかんたら。北欧(ノルウェーやスウェーデン)では、夜が長く、うつ病が多いらしい。現地人にきいた。とにかくおすすめ。
緊張をカミングアウトする
「今日はめちゃくちゃ緊張しているんですが」とカミングアウトしてしまう。共通スペースをつくることで、一気に距離が縮まります。ただタイミングが難しいので、お勧め度ー1。自己紹介の最後とか、噛みまくったあとにさらっと言うと好感度アップです。プレゼンにも使えるスキルです。
深呼吸する(特に息を吐く)
過呼吸とかもあれ「吸いすぎ」なんで。緊張をほぐすのは「吐く方」だそう。
面接官のいいところを探す
「えぇ時計してるなぁ」「仕事できそうやなぁ」「スーツ似合ってんなぁ」っていいところを探すという技。親近感がわいて、ちょっと話しやすくなるという。確かにぼくも、ムカつくおばさんや腹立つじーさんがいると、お茶目キャラに変換してます。嫌悪感のある相手や、苦手だと思う相手としゃべるときのテクニック。
10こ20こ年上の人に免疫がない人にはお勧め。
俯瞰する視点を持つ
面接室に「隠しカメラ」があるとして、その視点から見てみようっていうテク。スポーツもそうだよね、中田英寿はテレビと同じくらいグラウンドが良く見えてる、って聞く。「俯瞰」のいいところは「全体像」を捉えることで「違和感」に気付けること。(この意味わかりますか?)
【お勧め度:★☆☆】
人をジャガイモやカボチャやと思う
ギャグですか?ちなみに羊を数えて眠れた試しがありません。専門書の方がよく眠れます。
手の平に「人」を描いて飲む
可愛い子限定で許します。
笑顔をつくる
でも笑顔は「なる」ものであって、「つくる」もんじゃないよ。面接中にこれ意識しちゃうと、NG。それよりも真剣さとか、余裕。面接官に軽くツッコミいれるとかね。トイレでやるなら「力のパワー」的な意味で多少効果あり。
そういう食品を食べる
おまじないクラス。ご飯ちゃんと食べてれば何の問題もないかと。毎日カップラーメンです!とか炭水化物抜くダイエットしてます!って人は別の意味で食生活考えよう。
実践編まとめ
脳機能科学や五感など、原始的な感覚を味方につけよう。
それではここまで読んでくれたあなたへ。
最後に「最強の対策法」を伝授しましょう。
面接に慣れる、面接練習する!
経験こそ最強。1、手軽に受けられる企業で、(ベンチャー系、サマーインターン)早めに面接を経験する。2、OB・OGに面接してもらい、社会人視点のフィードバックをもらう。
以上で、本編はおわりです。
個人的なメモ
ぼくの緊張に対する考え方なんですが…
暴論をいえば、緊張なんて「自〇行為に等しい」とさえ思っています。自分のために「緊張」があるに過ぎない、ってこと。
緊張っていうのは「自分のパフォーマンスを高める」ものであって、「自分や他人を困らせる」ものじゃない。
緊張はもともと「パフォーマンスを高める」ためのもの。緊張ってすごく内向きな感情。外からみていると、思った以上に「緊張してる」とは思わないものなんです。
心臓バクバクで、頭真っ白になりながら、30人の前でしたプレゼン。口の中はパッサパサのカッラカラ。終わった瞬間に脱力し、そのあとにいわれました。
「あれ?そんな緊張してたの?わからなかった」
って。
面接官からしたら「ちょっとは緊張してるな」とは思うけど、ガチガチに緊張するのはあなたのエゴだし、そんなもの面接官は望んでない。
「人はあんなにうまくやっているのに」と思っても、彼らだって緊張しています。こっちには分からないだけです。
自分をさげすむ必要なんて全くないんです。
緊張は、自分と人の為にある。
上手く伝えなきゃ、というのも自分のエゴ。内定がとりたい、というのも自分のエゴ。そう考えると、楽になりますよ。
p.s.
先日とあるセミナーで、女の子10人の中で自己紹介をする機会がありました。
ガチガチに緊張して語尾がしぼんで、あわわしました。
はい、面接練習足りませんでした。
精進します。