就活Hack|Design your Life

正しい問いを立てよう。

商社内定者から悟った事実。成功者の話をきくよりも大切なこと。

とある内定者座談会でイケメンと会った話

就活をはじめて1ヶ月の夏。

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ぼくはもれなくミーハーでした。「まだ時間あるし、上の企業から見よう」。そんなふうに思っていました。上の企業というのは、でん2、はくほうどう、味の素、サントリー、物産、住商、...10本の指に入るくらいの企業しか知りませんでした。

 

若さってのはときに無謀です。就活生としては「よちよち歩きベイベー」でしたね。

 

そんなベイベーだったぼくが、「みんなの就活」主催の内定者懇親会で、商社の内定者と話をしました。正直話の内容は、清々しいくらい何の参考にもなりませんでした

 

今日はその話をします。

 

20XX年、8月某日。 

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「人気企業内定者座談会」の噂をききつけたぼく。「就活は早めにはじめなきゃ!」と思っていたぼく。気付いたら、スーツでお台場に立っていました。

 

「私服可」に惑わされることなく、スーツ。よちよち歩きベイベーには「スーツか私服か」の判断なんてできないので、塾講師やってたときの買ったスーツを着ていきました。

 

ちょっと遅刻してはいってみると、そこはすでに人・人・人。案内表示を見ると、名だたる企業がブースを連ねています。

 

「商社に入る人ってどんな人なの?」ってのが一番の疑問だったので、ITや食品などの大手には目もくれず、真っ先に商社(物産)の内定者ブースへと駆け寄りました。 

 

商社内定者って〇採用なの?

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人ごみをかき分けた先にいたのは、眩しいくらいのイケメンでした。首から下げたカードには「〇〇物産」と書いてありました。その隣で話していたのは「〇〇商事」。どちらもイケメンでした。

 

イケメン多くない?

 

そして付け加えるならば、

精神論を語る姿も、雑談する姿すらカッコイイ

うえに、さらに

女の子には人一倍やさしい

ことも分かりました。

 

ぼくはあまり相手にされなかったです!

 

もうちょっとマジメな話した方がいいですよね。もちろん、具体的なアドバイスもありますから、紹介していきますよ!

 

とくとみよ!商社内定者からもらったアドバイスである!

  • 就活は楽しんだ方がいいよ
  • 色んな業界みた方がいいよ
  • 就活早めに終わらせて海外旅行するといいよ

どーん!

 

ちょっとやそっとではまねできないその余裕。レベルの高さを感じました。

 

OS入ってないPCを渡されて「面白いから、YOUTUBEみてみ?」といわれるくらいムリ…かっこよかったです。お台場いった意味がわかりませんでした。

 

距離感を保つのがうまい女の子は、どんどん内定者に近づいて仲良くしてもらいましょう!可愛い女の子と話して嬉しくない人はいませんから。

 

でもね、あなたが可愛い女の子じゃないのなら、そうそう美味しい話はきけません。ふつうに「戦略」を考えておきましょう。内定者と話すときに意識しておくべきポイントがあります。

 

「デキる内定者」の話を就活にいかすために意識するポイント

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「デキる内定者は、教育者ではない」と知っておく

デキる内定者は、教育者である必要はありません。デキる「選手」であればいいのです。コンサルタントであれ、営業マンであれ、優れた人格者である必要はありません。だから、我こそは教えてもらいたい!秘訣を教えてくれ!と求めすぎるのはNGです。

 

何かに特化した人というのはたいてい、人に自分の感覚を伝えるのは下手です。それは商社他一流企業の内定者にも言えます。人を引っ張り上げることよりも、いかに自分の能力を高めるかに比重を置いている。だから優秀でやってきてるわけで。相談相手としては、また別に優秀な人がいるかもしれない。

 

たとえばこれは特異な例ですが「サヴァン症候群」。カレンダーを全部記憶する能力、無限に絵を描き続ける能力、音楽の才能に秀でた能力に突出している人たち。彼ら彼女らは、ある意味「凡人」ではないがゆえに、突出した能力を持っているわけです。「優秀とは偏り」なのかもしれません。

 

人にチヤホヤされるのは「誰でも」気持ちいい。

基本的に、人に教えるのって気持ちいいんです。人間だもの。ストイックに就活生のために戦略を考えてあげるより、「〇〇商事内定者です!就活はこうしましょう!」っていってチヤホヤされるなら、そっちの方がはるかにお手軽で簡単ですよね。

きっとあなたも、いい会社受かって後輩が「話聞かせてください!」って言って来たらちょっとカッコイイこといっちゃうでしょ?ちょっと盛っちゃうでしょ?人間だからね、そういうことあるよね。

 

ハロー効果の存在

ハロー効果とは、権威やブランドによって評価が引きずられる効果のこと。つまり「美人なおねえちゃんだから仕事できそうや」ということとか、「あんなに美人なら性格いいんだろうなぁ」とかね。「東大卒の人が言うことなら間違ってないだろう」とか。逆もありますよ。

 

で、商社内定者の語る「就活論」が、本来は一部の人にしか通用しないとしても。どんな就活ノウハウを語っても、商社内定者のブランドとスキルをもってすればたちまち「魅力的なノウハウ」に仕上がってしまうのです。

 

「営業」が上手い

デキる就活生ほど、人に魅力を与えることに長けています。魅力を与えるのがうまいというのは、要は自分の価値を把握し、そこにうまく誘導しているのです。

人間的な営業が上手い人は、価値をつくりだすのが上手いです。ただし、彼らの視点でないと生み出せない価値がたくさんありますから、マネしただけじゃ意味ないよと。

 

成長するために、就活「全体」で意識すべきポイント

成功談と失敗談の比率

 成功者の体験談は世に出ますが、失敗した人の体験談は表立って語られることはないですね。成功した人と一緒にいたり、彼ら彼女らの話をきくと「自分も成功できる」などと一時的にエネルギーが高まりますが、自分に活かせるのは内定者の思考・行動プロセスです。彼らのストーリー(=生き方)でこそ生きる「フレーズ」や「アプローチ」があるのです。

 

 「表面上」のテクニックに惑わされない。

自分に自信がない人ほど「成功談」をそのまま鵜呑みにします。そうすると、就活で最も大切な「価値観」や「自分の言葉」がなくなってしまいます。

「受かる人ってのはこういうカッコイイことを言う!」って言うイメージを創り上げちゃうんですね。それってあなたじゃなくてもできるんだよ。ほら、そこらへんの女子がみんなやってるでしょ、おふぇろメイクとか

・・・いや、いいんだよ、かわいければ。でも、それは「ウケるメイク」であるというだけで、あなたである理由はないんです。同じことで、男でも「ウケるテクニック」を学んでも、採用する理由にはならないんですね。

そうすると、結局のところ「数うちゃ当たる作戦」ですよね、浅っさい魅力で勝負してるんだから。「ウケるテクニック」がいかにウマくても、企業が3億円投資する対象にはなり得ない。

「努力はしている!あとは数打て!数うちゃ当たる!」ってことで、マイナビリクナビのいいお客さんになってしまいます。

 

そんな就活、やめようよ。「揺るぎない事実」はたった1つだけ。「目の前にいる学生が内定した」という事実だけが、唯一信頼のおける事実なんです。勘違いしてはいけない。

 

だとしたら、本当の意味で内定者から学ぶために本当に必要とされる「能力」って、一体なんでしょうか?

 

それは、共通点を「抽象化」する能力です。自分なりの評価基準を持ち「この人のここが評価されたんだな」と面接官の立場から推測するわけです。そのために、人事の視点を学ぶ。そのために、内定者と会ったり、信頼のおける情報源を持つわけです。

(ちなみにこの視点を持っているキャリアセンターの職員さんはほとんどいませんからね。就活の最後の方で気付いても遅いよ。彼ら彼女らは、親ウケはいいですが就活に関しては部外者です。)

 

優秀なアドバイザーを探せ

たまに、自分がみた就活の視点を後輩に伝えてくれる優秀な人間がいます。後輩のために「内定者相談会をやろうよ」という有志です。

彼ら彼女らは希有な存在です。きちんと「事実」と「認識」を分け、行動プロセスを客観視した上で人にアドバイスができる人です。そういった人を味方につけた人は、迷うことなく行動して、就活を通して成長していけますよ。

内定者ではなくてもいいんです、

  • 南場社長のような、愛のある指導者。
  • 就活の本(昔の本はやめようね)

をアドバイザーにしてもOK。

jobhuntinghack.hatenadiary.jp

 

さて、まとめます

人から言われた表面的なアドバイスを鵜呑みにするだけでは、「じぶん」にはたどり着けない。就活も成功しない。内定を獲得したとしてもそれはラッキーだっただけ。「まぐれ」だと思わなきゃいけないよ。

 

今日の考察を通してみると、なんにせよ「自分で考える」のが大切なのだ、と感じられた座談会でした。貴重な機会を与えてくれた、みん就事務局の方々と内定者さんありがとう。できればコンテンツ絞ってください。

 

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ぼくがとある社会人のメンターから教えてもらったのは、「価値」のつくり方は1人1人違う、ということ。就活でも、人生でもね。

 

商社内定者と話ができた「みんなの就活」の座談会が、いってみればぼくの就活の「スタート地点」でした。いま振り返って思うのは、一流内定者ほど「むちゃくちゃいい相談相手」か「まったく参考にならない相談相手」かに分かれるということ。

だから見極めなきゃいけない。成功者の話をきいた上で、自分の頭で考えることが大事。そのために、自分の足で会いに行くこと、そして成功者に限らずに枠を広げて話を聞いてみること。そして、自分の軸を持つこと。

 

自分の「行動」が1つあるならば、その根本にどんな「想い」があるのか考えよう。

  • こんな人と会った。嫌だと思った。
  • 今日はこんなことがあった。嬉しかった。
  • 今日こんなことを言われた。悲しかった。

次に、自分の「想い」を自分の「言葉」で広げていこう。そうすると、別のところにあった価値観同士が繋がってきて、面接で「自分の言葉」が使えるようになる。 

※広げる際のキーワードは「なぜ・だから・たとえば」を使うのがオススメ。自己分析するときの必須ワードです。

 

実はこの座談会の2ヶ月あと、ぼくは大きな出会いがありました。

 

「いいな」と思う出会いも「ちがうよな」と思う出会いもありました。いまになって思えば、どちらも同じくらい大切です。全ての経験が自分を導いてくれる。そんなふうに思います。

 

全ての出来事は繋がっていますから、あなたも「自分のために」行動し、就活を乗り切ってください。行動の先に、人生を大きく変える出会いが待ってますよ。