就活Hack|Design your Life

正しい問いを立てよう。

就活初心者が知っておくべき「本質」とは!?波頭亮の「就活の法則」

就活初心者は、右も左もわかりません。

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・なんとなく名前の知れた企業がいいのかな、給料は30歳でどれくらいなんだろう。

・どれくらいあったら結婚できるんだろう。

・将来が不安だけど、まずは就職だよな…ネームバリューのあるところに就職したい。

 

80%以上の大学生が、このラインから就活をはじめることと思います。

 

就活初心者こそ、遠くてもいいから「本質を突いた就活のプロセス」をイメージすること。

意味のないFacebookの友達申請、意味のない就活セミナー、意味のないコミュニティに入るのはもうやめましょう。

 

ここで「OK。自分はもうわかってるから大丈夫」という人はこの先を読まなくて構いません。出会いを生み、実績をつくるには行動あるのみです。そのまま突き進んでください。

 

しかし「本質を突いた就活っていったいなんだろう?」と疑問に思うなら、ぜひ今日の記事を通して「就活の本質とは?」について考えて欲しい。そう思います。

 

就活でいかに「甘い言葉」が多いか気付くはずです。

 

空回りしている就活生って多いですよね。彼らがいかにムダで疲れる時間を過ごしているか、より明瞭に分かるようになります。

「空回り意識高い系」に振り回されて就活で疲弊するのは、もうやめにしましょう。

 

今回の記事を通して得られるのは

  • ブラック企業を見極められる
  • 就活でいかに「甘い言葉」が多いか気付く
  • 無駄な馴れ合いの時間を減らすことで、自分へ時間が投資できるようになる

といった点です。

 

無駄な時間を過ごすくらいなら、バイトしてお金でも貯めましょう。

今日は「正しい就活の法則」ための本を紹介しますので、貯めたお金でその本でも読んでください。

 

就活でのうわべの友達は減るかもしれませんが、落ち着いて就活ができるようになります。

 

「就活これからはじめます!」そんな初心者に知っておいて欲しいこと

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就活を既にしている人は読み飛ばしてもらって構いません。

就活初心者こそ、本質を攻めるべき

これこそが、就活をこれから始めるような大学生に伝えたい核心です。

そして、同期の内定者や社会人を見ていて感じた「事実」です。

 

トップレベルの大学に入り、実績を積み上げてP&Gや電通、デロイトに入る人。

ベンチャーのインターンや選考をうけまくり、FaceBookで〇〇会を主催しまくっている人。

一般職に就職する人間が多い女子大から年収600万の営業職につき、1年で転職した人。

 

色々いますが、彼らを見ていて一貫して感じるのは、就職活動は1つのステップにすぎない、ということ。就活から何を学んだか?大学生のうちに、社会人として生きる心構えや実績をいかに積んだか?ということが重要だと気付きました。

 

「後悔しない就職活動」をする

 就活は「企業説明会」や「就活セミナー」から始まるわけではありません。ある意味アルバイトも就活ですし、部活だって就活です。

 

就活を「就活の枠内」に収めて考えると、自分の人生にとって本当に必要なことが全く見えてきません。

 

ちっちゃい枠で就活をすると、必ず後悔します。

  • 就職活動なんて辛いもの、二度としたくない
  • 転職したいけど、就活がめんどくさいから我慢している
  • もっと早めから就活すればよかった

こういった後悔を失くすためには、何を知ればいいのでしょうか?

 

新鮮な価値観を、正しくあてはめよう

就活初心者にはメリットがあります。ぜひ生かしてください。メリットというのは「価値観に対して敏感である」というものです。偏見がない、ともいえます。

 

就活を続けていくと「有名なインターンに参加した人間がチヤホヤされる」場面に遭遇することでしょう。しかしですね、そんなものに価値はありません。しょせん就活生内だけで通じる価値なのです。

「この人と繋がっていれば就活に有利になる!!」そんな下心で、就活生同士のコミュニティが出来上がっている、ただそれだけのこと。

 

大学1年生のときを想いだしてください。サークルの新入生歓迎会で一瞬モテた人っていませんでしたか?

「なんでこいつがモテるんだ!!」

「やっぱイケメンが強いのか!!」

「もっとオシャレな服買おうっと…ノリも軽くして…」

と思いませんでしたか?

 

でも、新歓でモテた人間の評価は、夏が終われば変わります。落ち着くとこに落ち着くんですよね。表面的な価値の賞味期限は短いものです。

 

同じように、就活の範囲に限られたブランドなんて価値を持ちません。特殊な状況下で作り上げられた価値なんてどうでもいいのです。

 

就活は半年~1年。大学を出て数十年間は社会人。

それなら、数十年間の社会人を優先した方がいいですよね。

 

社会や仕事にたいして新鮮であるうちに、就活の本質を考えておくことのメリットが、伝わったでしょうか?

 

波頭亮の「就活の法則」

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波頭亮、という経営コンサルタントを知っていますか?

マッキンゼーやボスコンを目指す学生のみならず、コンサルタントに憧れた学生ならばおそらく就職活動中に1度は「波頭亮」という人の名前を耳にするはずです。

かんたんに、彼がどういう人なのか紹介してみます。

波頭亮プロフィール

東京大学経済学部を卒業後、フリーター生活から戦略コンサルティング会社のマッキンゼーへ入社。現在は独立し、様々な分野に関する情報発信を行っている。(参照:wikipedia)

マッキンゼーの人です。 

自然科学、思想、哲学、経営戦略などあらゆるジャンルの本を読んで勉強に励みながら、家庭教師、テニスコーチ、コンピュータのプログラミング、地図の作成といったアルバイトを転々とする

このアルバイト生活期間が、波頭亮の核心。

マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社に興味を持ち、1982年にインターンとして入社。主任研究員となり、国家政策づくり、金融、食品メーカー、消費材など幅広い業界における経営コンサルタントとして活躍。1988年独立。

 

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(夏目漱石に似てる…)

 

コンサルタントとして生きる、プロフェッショナルがどうあるべきかをまとめた「プロフェッショナル言論」はコンサル志望の人には有名ですね。

 

大上段に立って「プロフェッショナルとは!」というからには、並みの努力や才能では社会に受け入れられません

アルバイトやフリーター生活の際の思索探究をベースとした独自の視点と、それを支えるだけの圧倒的な仮説検証プロセス。これが波頭亮さんの存在感だと感じます。

トップレベルのキャリアを積み、独自の視点を大学生にフィードバックしてくれている、非常に希有な存在です。

 

さて、そんな彼が「就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 」 で語った就活の法則について紹介します。全ては紹介できませんが、日頃就活にモヤモヤを感じている人にはいい刺激になると思います。

 

経営コンサルタントが語る、就活の本質的法則とは

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就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 を私も買って読みました。本書の中から、特に「これぞ本質だ」と大学生なりに感じた部分を抽出します。

6つあります。

 

 

縦軸志向からの脱却

就活生は業界で見がちですが、実際は業界以外の選定方法を重視すべきだ、ということ。

電通と商社の共通点はデカい会社であることくらいですが、経理なら経理で「商社の経理」と「電通の経理」は似ています。経理という枠でとらえれば、業界が異なっていても似た会社が見つかります。

とにかくお金を稼げる会社という枠でとらえれば、外資銀行やキーエンス、営業専門のベンチャーや製薬会社(MR)が候補に挙がってくる。

これこそが、就活できかれる「自分の軸」です。

 

業界が提示してきたり、就活メディアに掲載されている軸がありますよね。考える時間のない人は、そこからパクったりしますよね。それもありです。

しかし、似たり寄ったりの志望軸は面接官にとって耳タコでしかありません。最終的には「自分の言葉で語れる軸」を見つけましょう。

 

私の場合は

  • 権力をぶっ壊せる会社
  • そのためのブランド力があること、技術があること
  • チャレンジングであけっぴろげな社風

でした、参考にならんかもですが。

 

「相対エリート」のポジションを狙う

「自分の実力で入れる可能性のある中で、なるべくレベルの高い企業」のは埋もれゆく人です。そうではなく「自分が上位者のポジション=相対エリートとして入れる企業」を攻めましょう。

組織内の同期の中でトップに立てればチャンスが広がります。まさに“好循環組”に入って、やりがいのある適職につける可能性が高くなるというわけです。

分かりやすく言えば「トップ2割に入れ」ということ。

働きバチの法則ってきいたことありますか?会社に入っても8割の人間は「会社の言いなり」「何も考えない」「楽をする」人たちです。組織を考える上で知っておいた方がいいですよ。働きバチの法則

 

 現在の企業人気ランキングは逆に読む

さて、相対エリートを狙うためには「業界ランキングなんてあてにしてる場合ではない」ということに気付きましたか?

 

活躍する場を広げ、個人の生きる力を高めるためには「業界の枠」を外して考えなければなりません。皆が集中する業界ランキングは逆に読むべきなのです。

ランキングで会社を選ぶということは、ランキングで会社を選ぶ人間と同じ環境で生きるということです。

 

あなたの志望する企業の内定者や社員は、

  • 一緒にいて心地よい人ですか?
  • あなたのなりたい人ですか?

ぜひ実際に会って、判断してみてください。

 

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これで半分です。残りは3つ。

 

ランキングよりも業種、業種よりも職種で選ぶ。

現在のランキングを指標にしない、ということ。

2ちゃんねるで「就職偏差値」ってありますが、話題性があるだけですよね。偏差値つけて何の役に立つの?って感じ。

偏差値低いと思って選考を受ければ落ちますし、偏差値高いと思って受けなければ機会を逃します。女の子に偏差値つけるようなもん。数値化は可能ですが、発展性はありません。

 

 リクルート情報はすべて企業のプロパガンダ

ホームぺージは、本当のことは語りません。会社説明会も同様です。

企業にとって大半の就活生は「お客様」です。お客様には不快な思いをさせません。

資生堂が自社の化粧品をくれるのも、要はそういうことです。これからも資生堂をよろしくね、ということ。福利厚生の話をするのも、内定後という形式が多いです。これが「内定をもらってから企業を絞れ」ということです。

 

受けるのは5社で十分

これに関しては特に本質だと考えます。ただ安易に鵜呑みにしてはいけないとも感じます。というのは、波頭さんは頭で仮説実証プロセスを回すのが得意な人間であり、足を使わなくとも「見える」人だからです。

  • どんなデータが一時情報としてあるか?
  • データをどう組み合わせれば正しい解が求められるのか?
  • 適切な課題設定は何か?

ということを考えられる人以外は、とにかく足を使って情報を稼ぐべき、ということをお伝えしておきます。人にアドバイスするとすれば「分からんのならたくさん受けろ」です。量質転化の法則です。 

 

こういうことがずらーっと書いてあります。

 

本を買った方が良い人、買わない方が良い人。

ここまで読んで「面白そう」「納得感ある」という人は、この本を手に取ってパラパラめくってみると、新たな視野が開けるでしょう。

参考までに買った方が良い人と、買わないでランチ代にお金を使った方が良い人の特徴を挙げておきます。

 

買った方がいい人

  • 物事の本質を考えるのが好きな人
  • 本質を知ることで、モチベーション変換できる人
  • 就職活動の上っ面のやりとりに飽き飽きしてる人

就職活動に正解はありませんが、残り数十年の人生を充実させたいのならばよくきいてください。就活に求められるのは「正解に近い選択肢を選ぶ力」「選んだ選択肢を正解にする力」です。

おそらく売るために「就活の法則」という題名になっていますが、言いたいことは「就活の本質」です。

自分の人生を成功させたい、社会にインパクトを残したい、努力は惜しまない。という人にお勧めします。

 

買わない方がいい人

 

  • できるだけ楽して人生を楽しみたい人
  • 本質なんて考えてもしょうがないと思う人
  • 自分の人生に責任を持たない人

 

ここまで読んでないと思いますが、この本を買えばいい企業に入れるわけではありません。というか、いい企業に入ることをゴールにしている人はもう一回この記事読み直すか、中学校の国語から勉強しなおすことをお勧めします。

 

そして今回省略したのですが、実はこの本には「入社後の心構え」が書かれています。

就活上手くいけば人生うまくいくほど、社会は甘くありません。入社後の視点を得られるのも、この本の特徴です。

 

新人研修をやるならどうするか?と問われた際、波頭亮は

浜辺を3日間ランニングさせる

と答えました。

 

…要はそういうことです(にっこり)

 

AMAZONには中古しかないので注意

中古しかないので、品切れに注意してください。

だいたい送料込500円で買えます。

 

AMAZONカスタマーレビューより

・できれば大学入学後すぐに読んで欲しい

・就活の最中であっても「軸が見つからない」という人は読むべき

・数ある就活本の中で、まず読んでおきたい一冊

・自分の価値観が研ぎ澄まされた

 ・大学生の子供に読ませるために買いましたが、私自身の採用担当者としての経験からしても、極めて大事なことが書かれています

 

就活の法則 適職探しと会社選びの10ヵ条 は一言でいうと「経営コンサルタントが語る、就活の本質」です。

 

ここまで読んでくれた人は、きっと就活も人生もうまくいくよ。お世辞とかじゃなくて、本当に(笑)。

 

これからの時代「本質」が重要になると思う。1人でも多くの有益な人材が日本から生まれますように。

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あなたの就活と人生に幸あれ。 

 

K