就活Hack|Design your Life

正しい問いを立てよう。

就活で禿げそうな人へ。禿げるほどカッコイイ名言を紹介します。

 

参加するのに100万円かかる講演会!? 

TEDという、セレブの集いがあります。このイベントは世界的に大きな影響力を持ったイベントです。「最先端の人々がアイディアを共有する場」として、かつてはクリントン元大統領やスティーブ・ジョブズが登壇しています。

jp.techcrunch.com

 

まさに「ビジネスや教養の最先端の発表会」。世界各国でTEDから派生したプレゼンテーションイベントが開催されています。その本家本元が、このTEDカンファレンス。イベントに参加するには参加費と年会費を合わせておよそ100万円かかるのです。

 

100万円ですよ?ウッチャンナンチャンにどれだけ挑戦すれば、獲得できるのでしょうか?この100万円の中には、Microsoftの「HOME Premium」や「映画館見放題カード(!!!)」といった豪華協賛品が含まれているとのことですが、100万円あったらなにをしますか?TEDに参加するでしょうか?

 

ぼくならTEDには参加せず、吉原で使い切ってしまう確信があります。もしくはドイツの世界的風俗スポットFKKに1週間ほど旅経つでしょう。金髪美女に囲まれてお風呂に入る、そんな生活がぼくを待っています。

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しかし、そこはインターネット。ぼくのような風俗になけなしのバイト代を使うような大学生にも光明を差してくれました。Webでみると無料なのです。

 

TEDを知らない人なんてまさかいないよね?このご時世山本美月しらない人いないもんね???というレベルの話なのですが、もし「TEDって何?とっても(T)エッチ(E)なドラマ(D)?」という脳内お花畑の方がいましたらぜひご連絡ください。手取り足取り教えます(お勧めの番組を)。

 

「なんかいい感じトーク」じゃ人間変わらない。

そんなTEDで、先日メグ・ジェイという心理学者のプレゼンを観ました。彼女は『人生は20代で決まる』という本の作者であり、カウンセラーの経験から「20代の行動と思考を変える」をテーマに活動を続けています。

 

digitalcast.jp

彼女のコメントを引用してみます―

就職も結婚も出産も、昔より遅くなりました。死ぬことだって先になっている。時間ならいくらでもあると思えました。

でも、ある人の言葉で私はハッとしたんです。「結婚を考えるのは 結婚するような相手に会う前が最適」とね。

だからこそ、20代は自己実現のために恰好な時期なのです。30代になってからでは、プレッシャーが大きくなりすぎて、問題に対処しきれません。彼ら彼女らはこういうのです「あぁなんで20代にもっといい経験をしなかったのか」と。 

 

感動的なプレゼンです。さすがTEDです。さすが100万円です。

 

ぼくは思いました。

 

「なるほど、いい話だった。」

 

そしてこうも思いました。

 

ところで20代って何をしたらいいの?(真顔)

 

成長0でした。焦燥感をあおられるプレゼンではあったのですが、そこからぼくは何一つ学んでいなかったのです。ゴミかと思いました。しかしながら、これは誰にでも当てはまる話ではないか?とも思ったのです。

 

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世の中にはこういった「ええ感じトーク」が溢れています。サークルの先輩の話も、教授の話もそうです。人事やキャリアコンサルタントの話もそうでしょう。

 

個人に対して「じゃあ私はどうしたらいいのか?」という問いには、なかなか答えてくれないのです。そして、また新たな「なんかええ感じトーク探し」へと旅経ってしまう…。そして「深イイ話」をYOUTUBEで検索しまくり、夜はXVide〇。

 

何を隠そうこれはぼくの大学生活でした。ついうっかり自己開示してしまいました。そして「これって20代の浪費じゃん!!!」とさっき気付きました。アホです。

 

この記事を読んでくれている読者の人は、きっと日本の就活生がほとんどでしょう。ぼくはあなたに向けて、数年就活市場に常駐した経験から「キャリア選択のヒント」の話をします。

 

  • メグ・ジェイの「ごっつえぇ20代のはなし」への補足

  • 「10年後のビジョン」なんてくそくらえ、な理由。
    …何も考えていない人事ほど具体的な「〇〇年後のビジョン」を欲しがりますが、んなもん存在してません。彼らにとってのビジョンはあくまで、今のいろーんな前提が存続した上でのビジョンです。これを理解しておかないと、ビジョンという真っ暗闇に振り回されることになります。ビジョンは希望を持つためにあるのであって、不安になるためのものではありません。

  • 今までずっと成功し続けてきた一部のエリート層をのぞき、企業のいう「安定」も、就活生のいう「安定」も存在しない理由。
    メガバンクも大手メーカーにも学閥があり、「成功すること」ではなく「失敗しないこと」が出世の基準であることが多いのです。東大卒や慶応卒以外の人間など一部のエリート層以外にとって、就活で必要な発想は「マーケットイン」ではなく「プロダクトアウト」の発想です。

  • リクナビマイナビが決して教えてくれない、「やりたいこと」を企業が評価してくれない本当の理由。
    …やりたいことなんて特にないのに「やりたいことは…ありまぁす!」というSTAP細胞以下の主張をする就活生にとって、キラキラしているスーパー就活生との戦いは、辛く苦しいものです。本音をいっても評価されない、嘘をついても人事に見抜かれる。お腹が減ってないのに無理やり「企業:腹減ったろ!」「あなた:減ってません!」「企業:減ってないの!?はい不採用!」と言われているようなものです。そして減ったと言えば減ったで「あなた:お腹、減りました!」「企業:減ったのか!」「あなた:減りました!」「企業:声が小さい!」「あなた:減りましたァァ!」「企業:もっと!」「あなた:減りましたァァァ!」「企業:嘘つけ!不採用!」これが今の就職活動です。スーパー理不尽です。日本社会腐ってる。そう思うのもわけないでしょう。さて、この問題をサクッと解消していきましょう。採用側はそこまで手が回らないのです。

 


アインシュタインの名言に「問題を作り出した時と同じ思考では、その問題を解決することができない」という禿げるほどカッコイイ名言があります。

 

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出典:Your Only Problem Is Your Own Mind | Spirit Science

このアイディアは、日常生活のすべての場面であなたをストレスから救いだし、ひいてはストレスによる薄毛から救ってくれるに違いありません。(結局は禿げますが)

 

あなたには空虚な「自分探しの旅」(注:Xvide〇を含みます)へと旅立って欲しくありません。就活という枠にとらわれず、一段も二段も高いステージから就活を眺める視点を持って欲しいのです。

 

就活世界を戦う武器となる「思考」をお伝えしますので、「体育会の先輩の紹介からサクッと三〇商事に内定しやがったアイツ」よりも圧倒的なアドバンテージを持てるはずです。もちろん、いまの学歴が十字架を背負うレベルの就活生にとっても有益な話になるはずです。

 

 今回は前哨戦として、心理学者メグ・ジェイの提唱する「20代のすごし方」についての感想をのっけておきます。

「人生は20代で決まる」をどう読むか:補足

彼女の雑誌のコラムを読みましたが、就活生にとって「おっ」と思うのは次の3点です。(プレゼンより雑誌の方が具体的でした)

 

1.20代は人生のピークではない

2.旅をしても本当の自分はみつからない 

3.自分の知らないことや経験していないことで人生を定義することはできない

 

結論からいえば、これをきいて「うんうん、そうだよね」と納得できる人は、ほっといても成功するでしょう。

 

そこには「行動を変える」という視点しかなく、「思考を変える」視点が弱いように思えます。行動だけを変えるのは苦痛です。考え方が変わることによってこそ、人は変わります。だからこそ「20代のすごし方」を勉強したって、理想の未来にコミットすることにはならないのです。

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そもそもTEDは「エリート層をターゲットにした講演会」なので、中にはエリートのみなさんが「うんうん、その通り!いいこというね!いいね!(ぽちっ)」と同調しているにすぎないものがあります。

 

スタンフォード大学生さん、その他1,296人のエリートがいいね!といっています」

 

うん、すごい迫力です。でもこれだけでは、パンピーのぼくの思考は変わらないのでした。そんな一般人が外資系大企業に内定した後日談はおいおい話すとして「20代のすごし方」についてパンピー目線で補足をしますので、一緒に目を通していきましょう。

 

1.20代は人生のピークではない

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20代は消費のピークではないので、お酒を飲みまくったり、セフレをつくって夜遊びしまくったりするのはやめましょう!ということです。

 

なので、飲み会に行くのはやめましょう!煙草やめましょう!合コンやめましょう!将来を真剣に考えたお付き合いをしましょう!ゲームするのやめましょう!2ちゃんねるのまとめを読むのも、無駄な時間なのでやめましょう!!!

 

なんて理想的な世界!カロリーメイトを連続で5袋食べるかのごとくパサパサしています!!!このアイディアは不採用だ!!!

 

…確かに20代にとっての「イマ」は大切です。しかし、セフレをつくるよりも大事なことが「目に入っているかどうか」が重要なのです。「知っているか」が重要なのです。知ってれば、ほかっといてもセフレつくるより大切なことやります。それに子どもさえ作らなければセフレつくって遊んでたって、学ぶことはあるでしょう。ハイ次。

 

2.旅をしても本当の自分は見つからない

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インドや東南アジアへバックパックすることに憧れる学生が多いことに、警鐘を鳴らしたものです。旅をしても本当の自分は見つからないよ、ということです。

 

これは真実です。真実ですが、これ、自分探しの旅自体を否定したものではないのです。むしろ何もしないことの方が恐いです。2週間ほどの旅行というのなら、どんどん行ってこい!と思います。

 

高層ビルが建設される横で街にあふれる何にもやっていない人、物乞いの人々、むわっとした熱気。屋台のなんかよく分からない現地の食べ物の味と、意外と高い相場。

 

ぼくが常日頃伝えていることですが、情報は自分の五感に落として初めて価値があります。自分探しの旅に行きたい!と言いながら何も行動しない大学生より何倍もいい

 

だから「行きたいけど行けてないなぁー」な人は、今日か明日チケットとりましょう。10万あれば行って帰ってこれますよ。タイの風俗は(自主規制)

 

3.自分の知らないことや経験していないことで人生を定義することはできない

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これが就活生にとっちゃ一番沁みる言葉ですね。またもや解決策が提示されてないのが玉にきずですが、就活をしている人間にとって、iPhoneの待ち受けにしておきたいくらいの言葉です。もしくはLINEのプロフィール画像にしてもいいでしょう。ぼくは絶対にしません

 

これって後続記事の「10年後のビジョンなんてくそくらえ」の話にも繋がってくるんですが、社会に出たことのない人間が、今後数十年のキャリアを半年で決めるなんて毛頭ムリなのです。毛根0なのに毛を生やせ!と言われるくらい無理です。根っこがないんだもん。

 

この「未来の決断を今することの不自然さ」に、多くの就活生は薄々気づいています。

 

この本末転倒さに気付きながらも、目をそむけているのが就活の現状ではないでしょうか。それは決して「好きで目をそむけている」わけではありません。「どうしたらいいのか分からない」のです。抜け出す方法が分からず、だから社会の先輩である人事やキャリアコンサルタントの話を鵜呑みにします。彼らの話は終身雇用前提の話であるのに、過去のシステムから成り立っているだけなのに、です。そして就活市場の荒波に巻き込まれてしまうのです。ほんとうに不毛です。

 

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特に打撃を受けている就活生は

 

  • 学歴も実績もなく、有力な人脈のない就活生
  • 大手から続々と祈られ、就活戦線から一時撤退した就活生
  • 専門的な分野を学んだものの就職に生かせないことに焦る大学院生

 

です。

 

今後、日本の仕事は半分になります。ロボットが精密化すれば、単純作業は必要ありません。またソフトウェア開発は日本よりも海外へ発注した方がコストを抑えられます。

 

大手企業・人気企業に就職できる人はいいのです。何も考えずとも、ひとまずは頑丈な船に乗り込み、キャリアをつくる余裕があります。信用があり、経験があり、人脈があれば数十年間は生きていけるでしょう。

 

いつの時代も、ヒエラルキーの頂点に立つ人間が世界の仕組みをつくります。かつての日本と唯一違うのはそのおこぼれにあずかれる人間が圧倒的に減る、ということです。

 

大企業さえ危ないと言われますが、大企業よりも中小企業の方がよっぽど危ない。

 

ぼくはAMAZONが大好きです。安いし、おもしろいレビューを探すのも楽しいからです。そして注文すれば、1日~3日で家に届きます。超絶楽です。暇さえあればAMAZONに「あなたへのおすすめ商品」をサジェストしてもらっています。

 

この安さが、どこから生まれるか分かりますか?

 

AMAZONは、流通を最適化し、中間業者のコストを抑えているのです。かつて流通を仲介していた業者は、今やITのシステムで代替されるようになってきました。つまり、間に立っていた中小企業は山ほど倒産しています

 

JALSONYの企業再生の裏で、星の数ほどの見捨てられた企業が存在するのです。なんとなく就活をして、数年後に「ヤバい、貯金もないしスキルも身についていない、うちの会社倒産するかも」と気付いていても残念ながら遅いです。何十万人も、そうした人間がいるからです。そのポイントで自分に何があるか(お金、人脈、ステータス、スキル、考え方)が重要です。

 

だからこそ、ぼくがサポートをする就活生には「大企業に行く」ことを前提にアドバイスしています。就職するならばそれこそが安全圏であり、ベストな選択だからです。

 

ただし、現実的問題大企業に行ける人間は一握りです。就活生が60万人いるうち、人気企業に就職できる人間は1.2万人しかいないのです。1.2万人の枠に飛び込めなかった数十万人はどうしたらいいの?というわけです。

 

ここでメグ・ジェイの有り難いお言葉に戻りますが「じゃあどうしたらいいの?」という部分に答えてはくれてません。不採用です。

 

どうやら補足記事というか、根本的に就活について話をしなければならないようです。お偉いさんの分からない就活、もしくはもしかすると知っているけど話してはくれないだけかもしれません。そんな「博士も知らない就活のウラ」について今後も偉そうに記事を書いていきますね。

 

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この記事読み返してみると、もはや就活で禿げないための記事のような気がしてきました。ぼくは母方の祖父はツルツルで、父方の祖父はフサフサなのですが、ぼくの頭部の将来はどうなるんでしょうか。5年後のビジョンなんて、誰にも分かりません。毛髪含めて。

 

ではまた次回。